ナッニントン・ホール Nunnington Hall
ナッニントン・ホールにはラストアドミッションの16時30分ギリギリに着いた。しかし、パーキングは離れた所にある。 とりあえず、妻を下しチェックインだけさせる。リーヴォール修道院を流れていたライ川がヘルムスリーの街を通り、 ホールの横を流れている。川を渡って車を止め、専用の歩道橋を通ってホールに行くと「ガーデンオンリーならごゆっくり」ということだ。やれやれ間に合った。
ガーデンはハウスの南側にあり、ウォールドガーデンというには広すぎるほどの壁に囲まれている。目についたのはローズ・ボーダーだ(写真上左2枚)。
通路を挟んで両側に50mほどのボーダーだ。思いの外に花を付けている。ここはオーガニック栽培だというが、虫にも病気にも侵されず健やかな生育ぶりに感心する。
中でも"Easygoing"とネームタグが付いたアプリコットの中輪のバラの花付きがすごい(写真下左)。陽だまりにもお迎えしたいと思う。
伝統的な果樹園(Traditional Orchards)でも知られている。その中に鮮やかに花を咲かせたようなリンゴの木が1本ある(写真上右)。
近くまで行くと"The Nunnington Wishing Tree"と表示されている。"Help Build A Tree of Dreams"とも記されている。
”願い事を込めてリボンを結ぶとご利益がある”と理解した。日本でいえば絵馬というところだろう。レセプションにリボンが用意されているようだが、時間が遅い。
説明の最後は"Wishes are free and dreams are powerful things"と素敵な言葉で締めくくっている。ロマンチックだ。
(興味ある方はこちらのサイトを)
ナッニントン・ホールは13世紀に始まる領主の邸宅(Manor House)で現在の建物は17世紀のものが中心らしい。蜂蜜色が素敵な建物だ(写真下左)。
だが、その美しさにもかかわらず、その所有は幾つかの手に渡り、幾つかの悲話を生み、幾つかの幽霊が出るとの噂だ。お館には付き物の孔雀もいる。
怖いお館に背を向けてガーデンを見渡す(写真下左から2枚目)。手前のローンガーデンの両側が果樹園、真ん中の通路の左も果樹園、
右が野菜や果物、切り花などのためのキッチンガーデンだ。通路の先に見えるゲートアーチが写真下右から2枚目で、その先は牧草地となる。
果樹園が多いのは、この地域はリンゴの栽培が盛んでナッニントンに鉄道が通っていた頃はリンゴ列車(Apple Trains)が走っていたという。
キッチンガーデンに案山子があった。女性の案山子が綺麗に着飾っているのに、男性の案山子は作業着に長靴だ。おまけにメタボと来る。
ナスタチウムとスイートピーなどで覆ったドームは未完成のようだ。手入れをしていたガーデナーに話を伺う。バラの素晴らしさを誉めたら喜んでくれた。
クローズドの17時丁度、パーキングを出発しようとナビ子ちゃんを操作していると、男性が窓をノックする。手には”おーいお茶”のボトルをもっている。
外人さんが何故”おーいお茶”と思ったら、私の忘れ物だった。車に乗る時コンソールボックスに移すためにリュックサックから出して、
車の屋根に置いたのを忘れて出発しようとしたのだ。赤面ものだが、丁重にお礼を言い出発する。
Address | Nunnington, near York, YO62 5UY |
Telephone | 01439 748283 |
Web Site | Nunnington Hall |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
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